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振動反応
初出:2005.09.18 CHEMISTRY
1.振動反応
この実験はマグネチックスターラーで攪拌すると、溶液の色が茶色や無色になる反応です。このような色の振動は数分間続きます。
1ー1.器具と試薬
・1リットルのビーカー
・マグネチックスターラー
・臭素酸カリウム
・マロン酸
・濃硫酸
・硫酸マンガン
1−2.手順
1.マグネチックスターラーの上に大きなビーカーを置く。
2.ビーカーに水450mlと濃硫酸50mlを加える(注意)
3.溶液を攪拌しながら、スプーン3杯のマロン酸、スプーン2杯の臭素酸カリウム、およびスプーン1/4程度の硫酸マンガンを順に加える。
4.溶液はシューと音を立てて茶色に変わる。
5.数秒後からは色の振動が変わる。
※試薬の量は厳密でなくともよいので、スプーンに何杯と表示した。
1−3.反応
1.振動反応は非常に複雑な反応。この反応は20以上の化学式と18段階以上の反応機構を含むと考えられている。
2.この反応生成物には、CO2、蟻酸(HCOOH)ブロモマロン酸(BrCH(CO2H)2)を含む。
3.マンガンのいろいろな酸化状態が生成し、その振動につれて、無色と茶色になる。
☆このように振動反応は簡単にできるとても楽しい実験です。
もっときれいな色の振動反応をやりたい方は『実験による科学への招待(日本化学会 訳編)』に載っている振動反応(その2)や(その3)をやってみるといいかもしれません。
2.ベローゾフジャンボチンスキー反応
2−1.器具と試薬
・濃硫酸
・臭素酸ナトリウム
・マロン酸
・1,10−フェナントロリン
・硫酸第一鉄
・蒸留水
・シャーレ
・ビーカー等
2−2.準備
1.A溶液:300mlビーカーに蒸留水100mlとり、臭素酸ナトリウム12.5gを溶かす。
2.B溶液:300mlビーカーに蒸留水100mlとり、臭化ナトリウム2.5gを溶かす。
3.C溶液:300mlビーカーに蒸留水100mlとり、マロン酸2.5gを溶かす。
4.D溶液:300mlビーカーに蒸留水50mlとり、濃硫酸17mlを加え更に蒸留水で薄めて100mlとする。
5.E溶液:300mlビーカーに蒸留水100mlとり、1,10−フェナントロリンを1.35gと、硫酸第一鉄を0.7gを溶かす。(フェロイン溶液という。)
2−3.手順
1.シャーレに、A溶液を2ml、B溶液を1ml、C溶液を2ml、D溶液を1ml、順に加える。できあがった混合液1)は、生成した臭素のため黄色となるので、黄色が完全に消えるまで(20秒程度かかる)シャーレを揺すって待つ。
2.黄色が消えたら、E溶液を1ml加える。溶液が青色に変色し始めるので、シャーレを揺すって液を混ぜ、溶液全体が青色になるようにしてから、OHPの投射台に静置する。
3.観察しやすいようにシャーレの下に白い紙を置く。青色から赤紫色となった溶液に1つあるいは複数の青色の点が現れる。この点はゆっくりと成長し、しぱらくすると青色の点の中心が赤からオレンジ色となり、青色の環ができる。青色の環は次第に大きくなり、内側の赤?オレンジ色の部分カミ成長し、もう一つの青色の点が中心に現れる。青色の環と、赤からオレンジ色の環が交互に同心円上に成長する。
4.同心円のパターンをガラス棒で壊したり、ストローで吹きかけてやるとらせん状のパターンができ、成長していく。また、ろ 紙を小さな三角形の形に切り取り、液面に浮かべると、三角形状のパターンが次々と発生する。このように非常に簡単な操作で面白い現象を見ることが出来る。
5.液面が様々なパターンでゴチャゴチャしてきたら、シャーレをゆっくりと揺すって液を混合させると全体が赤〜オレンジ色になり、再度新しいパターンを作ることが出来る。ある程度経過すると、二酸化炭素の泡が出現して図形が見えにくくなる。
2−4.解説
振動反応は色が変化していくだけでなく、繰り返し反応が起こるという点で通常反応と非常に異なる。通常の反応では反応物の濃度が連続的に減少し、生成物の濃度が増大して平衡に達し、みかけ上反応は止まる。しかし、本反応ではいくつかの相互に関連しあった反応がフィードバック機構となり、濃度が平衡になることなく増加したり減少したりし、振動する。このような振動反応の詳しい反応機構はよくわかってはいない。
☆いかがでしたか?
文化祭当日、この実験がうまくできるかは心配ですが、頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
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