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1.多糖類 (C6H10O5)n これはブドウ糖がたくさんくっついたモノ。つまり、たくさん脱水結合をする。そうすると、1つの単位を見ると上図のように右側がへこんでいる。まん丸だと互いにbattingしてしまう。単糖類を少しへこませてくっつけると多糖類の一つのunitになる。当然ながら式量は162になる。このように糖類を数字で把握できるようになると計算が楽になる。
そろそろ、縮重合という言葉を覚えておきたい。縮重合とは、脱水結合をしてズラッと繋がることを言う。つまり、脱水結合により分子中から水が取れた分だけ縮むのである。 1−1.デンプン(← α−ブドウ糖) デンプンはα−ブドウ糖がズラッと繋がっているとか、脱水結合だとか上記で述べたがハッキリ言うと下記の通りである。
つまり、水酸基を使って脱水結合をする。上記のように水酸基2つから水1分子が取れる様式で結合する。上記の式の右辺を見てエーテル結合と考えてはならない。これはグリコシド結合である。
☆ 1位と4位 → 直鎖
1位と4位というのはブドウ糖分子の1番目と4番目の炭素に結合している水酸基を使って結合すると言うこと。どこでも結合できるというわけではない。1番と4番の水酸基を使って結合していく。これが基本構造である。ブドウ糖分子が基本構造で結合に使う手は2本ある。皆で手が2本あるから”ズラッと繋がりましょう”と言うことである。そこへ、ボクも入れてと言わんばかりにブドウ糖がやってくる。ブドウ糖は結合の手が何故か3本ある。手が3本あると言うことはそこから枝分かれできると言うこと。
天然のままのデンプンは性質の異なるアミロースとアミロペクチンという2つの部分からなる。そのうちのアミロースは枝分かれがなく分子全体の10〜20%を占め、対してアミロペクチンは枝分かれが多く残りの80〜90%を占める。上記でアミロースは温水に溶けると書いてある。これはデンプンを湯に溶かすことができると言うことである。下記でも述べるがデンプンはアミロースの周囲をアミロペクチンが取り囲むようにミセル(=β−デンプン)を形成している。アミロースのように枝分かれのない構造をしているところは分子中に水酸基が余っていて水分子と水素結合をして水と親和するので水に溶けやすい。対してアミロペクチンのように枝分かれした構造を持つ分子は水酸基が少ししか余っていないので水分子と水素結合をしても水を吸うだけで溶けない。しかし、熱を加えるとミセルの間に水が入り込みミセルが崩れてアミロースの水酸基と水分子が親和してとける。アミロペクチンは著しく膨潤して糊状になるか粘調なコロイド溶液となる。これをデンプンの糊化という(=α−デンプン)。この事が、水には溶けないけども湯には溶けるというデンプンの性質に由来する。
アミロースの構造
アミロペクチンの構造(↑この画像をクリックすると拡大表示されます)
アミロースはα−ブドウ糖が1位と4位の水酸基で縮重合を繰り返して300〜400個連結したモノである。アミロペクチンはα−ブドウ糖が1位と4位の水酸基のところで約25個縮重合した短い単位が『−O−CH2−』という1位と6位の水酸基でグリコシド結合をして橋状に連結し、幾重にも分岐して全体として螺旋状になった複雑な構造のモノである。これがアミロースの外側を包み込んだ形となっているモノと考えられる。ヨウ素デンプン反応を起こしたとき、アミロースは青く、アミロペクチンは赤く発色する。 鉄則 ・グリコシド結合はエーテル結合とは全く違う。・グリコシド結合はヘミアセタールがあるから消化できる。 ・デンプンには2種類の性質がある。
(Ansuwer)
だから、ご飯を食べると上図のように2つずつのunitに切っていく。つまり、デンプンは唾液中のマルターゼによって麦芽糖に分解される。なぜ、デンプンを2つずつのunitに切っていくのか?これは全ての生物に言えることだが、菌との兼ね合いによるところである。我々の口の中には非常に多くの菌が生息している。口の中は非常に湿り気があり、温かいので菌にとってはこれほど繁殖に適した環境はない。このようなわけで口の中には常在細菌が多くいる。口の中にいる常在細菌は単糖類をエネルギー源として利用することは出来るが、二糖類はエネルギー源として利用できない。もし、ご飯を口の中に含んだとたんにブドウ糖にまで分解されていたら、口の中の細菌がブドウ糖をドンドン摂取してしまうのでいくら食べてもその人は栄養が取れずに痩せこけてしまう。このように、細菌に栄養を横取りされないためにデンプンが二糖類に分解されただけで口を通過し、体に吸収される直前の空腸に到達した段階でブドウ糖に分解され、細菌に横取りされないウチに吸収するというシステムになっている。
何故、2つ書いたのか?
x = 342 × 19/18 = 192 = 361 (g) 鉄則 ・炭水化物の分子量は必ず18で割れる・炭水化物は割合から重さを求めることができる。 1−2.セルロース
セルロース分子の構造 セルロースはβ−ブドウ糖がズラッと繋がっている。大事なところは・・・
1位と4位のみ → 枝分かれなし これは6位とかは結合しない。つまり、セルロースは枝分かれがない。詳しい話は次の章で述べていく。 |
2.デンプンとセルロースの構造的の違い デンプンのところで説明していないことをここでは説明する。
αーブドウ糖
デンプンには枝分かれのある部分と枝分かれのない部分があるが、totalとして考えれば枝分かれがあると考えられる。対して、セルロースは1位と4位の結合しかないので、枝分かれは全くない。これが、構造的な違いの1つである。 βーブドウ糖 対して、β−ブドウ糖は1位と4位で繋がるが、水酸基が上下対象なのでいくら繋がっても直線形である。 デンプン
デンプンの螺旋構造の中にヨウ素分子が入り込む。この時に紫色になる。これがヨウ素デンプン反応で、デンプンにヨウ素液を加えると青紫色になる理由。ヨウ素デンプン反応を起こしたデンプンを加熱すると、青紫色の呈色は消える。何故かというと、加熱することによって分子運動が激しくなりデンプン分子中に入り込んでいたヨウ素分子が外れる。しかし、冷やすとまたヨウ素分子がデンプンの螺旋の中に入り込んで再び紫色を呈する。これに対して、タンパク質は非常にデリケートなのである。例えば、肉を焼いたとする。その肉を冷やしたからと言って元の生肉の状態に戻ったりはしない。だからこそ、冷しゃぶが出来る。これは、タンパク質が熱を加えられたことによって変性を起こすからである。タンパク質と比較しても分かるようにデンプンはかなりずぼらで頑丈なのである。ヨウ素デンプン反応を起こしたデンプンを温めて色を消し、冷やすと再び呈色するというのは構造が壊れないから出来るのである。 2−1.セルロースが多数の水酸基を持つ理由
まず、有機物が水に溶けるとはどういう事かを考えてみよう。
上図では、セルロースの分子が5本ある。そうすると、水酸基を使ってセルロース同士が結合してしまう。上図の横線はセルロース分子、青色の縦線は水素結合を表している。
分子間水素結合と言えども数が少なければ、強くはない。分子間水素結合はガッチリしている。つまり、『多数の』と言うことをここでは言いたい。たくさん出来るためには分子が直線構造をしていることがGood。まず、直線構造をしていると言うことが考えられるようになって貰いたい。単に構造が違うからではなく、直線構造をしているからそれだけ接触面積も広くなり分子間の水素結合をたくさん作れる。 ☆ セルロース
(C6H10O5)n
セルロースというのは枝分かれがないので2番、3番、6番の3つのfreeな水酸基がある。1番と4番の水酸基は結合しているのでふさがっている。だから、水酸基3つ出しておいてあとは残りとすると、セルロースの示成式が書ける。
上記の反応では濃硫酸が脱水剤として働き、セルロース分子中の水酸基と硝酸分子から水分子がとれて、トリニトロセルロースと呼ばれるセルロースの硝酸エステルを生じる。 上記の反応式のように水酸基が全てエステル化されたモノをトリニトロセルロース(=三硝酸エステル)と言う。トリニトロセルロースは別名:綿火薬と言い爆発性が大きい(発火温度:約270℃)ので無煙性火薬に用いられる。ここで注意するのは、硝酸のNが有機化合物のCと直接くっついているわけではないのでニトロ化ではなくエステル化である。
セルロースの水酸基の2/3がエステル化されたモノをピロキシリン([C6H7(OH)(ONO2)2]n)と言う。これにショウノウとアルコールを混和し、顔料を混ぜて加熱したモノがセルロイドである。かつては成形し易いため、玩具や文具、日用品に広く用いられていたが、引火性が大きいために現在ではプラスチックなどの合成樹脂にとってかわられた。
[C6H7O2(OH)3]n + 3n (CH3CO)2O →
このままだと、カチンカチンの状態なので一部加水分解して少し切り離して実用化してフィルムケースなどに使ったりするのだがそのようなことはどうでもよい。まず、示成式が書けると言うことが重要である。 162 + 60 × 3 − 18 × 3 = 288 (式量) このくらいの計算なら、私立大学の入試でも出題される。数値としてはとても優しいので数値計算でモタモタしないように気を付けて欲しい!
我々の肉体は運動すると筋肉にエネルギーを供給するために、筋肉中に蓄えられているグリコーゲンをブドウ糖へ変換し、それを酸化分解する。そのためにはたくさんの酸素が血流によって運ばれてくる必要があるが、血管は急激な血流量の増大に対応できるだけの太さはないので、結果的に筋肉に酸素が行き渡らなくなる。
C6H12O6 → 2C3H6O3+47Kcal 嫌気性解糖は上記の反応式のように不完全なブドウ糖の酸化分解なので二酸化炭素と水にまで分解されずに乳酸まで分解したところで分解が止まってしまう。このような事が繰り返されることで乳酸(C3H6O3)が筋肉中に蓄積して筋肉疲労や筋肉痛が起こる。当然、酸素が十分に筋肉に行き渡っていれば下記の式のように二酸化炭素と水に分解されてエネルギーを得ているのである(=好気性解糖)。
C6H12O6 + 6O2 + 6H2O → 6CO2 + 12H2O + 688Kcal
乳酸が筋肉中に蓄積しても酸素が十分に供給されるようになると乳酸の1/5は酸素呼吸の経路に入り、二酸化炭素と水に分解される。また、その残りは再びグリコーゲンに合成されてエネルギー源として利用される。 |
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